整形外科
概 要
運動器疾患の診断・治療を行います。
骨折や脱臼などの外傷、加齢に伴う変性疾患、スポーツ障害等に対し、保存加療及び入院・手術を含めた積極的な治療を行なっています。年間手術件数は約350件に上ります。早期社会復帰を目指し、 リハビリ部門と協力しながらチーム医療を行っています。
また、高齢化の進む壱岐においては、骨粗鬆症の早期診断・治療が重要と考えております。小さなお子さまからご高齢の方まで安心して質の高い診療を提供できるよう、今まで以上に地域医療の向上に貢献していきたいと思っております。
医師紹介
YUKI KAMACHI
蒲池 祐紀 / 整形外科 医長
専門医・資格 | ・博士(医学) ・日本整形外科学会認定整形外科専門医 ・日本整形外科学会認定整形外科指導医 |
所属学会 | ・日本整形外科学会 ・日本人工関節学会 ・日本股関節学会 |
出身大学 | 福岡大学 |
SOTA NAGATA
長田 宗大
専門医・資格 | 日本整形外科学会認定整形外科専門医 |
所属学会 |
日本整形外科学会 西日本災害整形外科学会 日本手外科学会 |
出身大学 | 福岡大学 |
コメント | よろしくお願いします。 |
HIROSHI HYAKUTAKE
百武 紘司
所属学会 | 日本整形外科学会 日本肩関節学会 日本手外科学会 |
出身大学 | 久留米大学 |
コメント | 宜しくお願いします。 |
診療内容
四肢外傷
高齢化に伴い、骨粗鬆症関連の骨折が増加しています。特に大腿骨近位部骨折は寝たきりの原因となるだけではなく、受傷後の生命予後に影響を与えます。当院では大腿骨近位部骨折は年間約70例手術をさせて頂いております。高齢者はさまざまな病気を抱えておられることが多いです。他科、あるいは近隣の医療機関と協力して、合併症の発生を防ぎ、手術後は早期離床、積極的なリハビリテーションを行っています。また二次性骨折予防として入院中より骨粗鬆症治療を開始させて頂いております。
その他小児から高齢者までの幅広い骨折に対して、保存加療から手術加療まで対応しております。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は中高齢者の膝痛で最も多い原因疾患で、関節軟膏・半月板の摩耗と骨変形を来します。当院では生活指導・装具作成・関節注射等の保存加療から、関節鏡手術・膝関節周囲骨切り術・人工膝関節置換術等の手術加療まで対応しております。術後も自宅生活が問題なく行えるまで当院で一貫してリハビリテーションを行わせて頂きます。
変形性股関節症
変形性股関節症は一次性(加齢・過負荷)と二次性(寛骨臼形成不全)によるものがあり、本邦では二次性がほとんどです。変形性膝関節症同様に関節軟骨の摩耗と骨変形と来たし、股関節痛の原因となります。当院では生活指導・投薬治療等の保存加療を行い、改善ない場合は人工股関節置換術を行なっております。
肩関節周囲炎
肩関節周囲炎は四十肩、五十肩といわれるような状態や腱板断裂などがあります。当院ではエコー・MRIにて原因となる部位を診断し、その部位に対して、関節注射・投薬治療・運動療法で治療させて頂きます。保存加療で改善ない場合は関節鏡下で手術を行います。
*その他専門性の高い症例に関しても、福岡大学整形外科学教室と連携し、当院または紹介にて手術治療を含めた治療が可能となっております。
実績
2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
上肢骨折手術 | 73 | 52 | 73 |
下肢骨折手術 | 121 | 120 | 126 |
(大腿骨近位部骨折) | 75 | 82 | 70 |
骨盤骨折 | 0 | 0 | 2 |
創外固定術 | 3 | 3 | 6 |
骨内異物除去術 | 62 | 49 | 49 |
アキレス腱縫合術 | 0 | 4 | 4 |
手根管開放術 | 9 | 6 | 19 |
腱鞘切開術 | 12 | 3 | 10 |
四肢切断術 | 4 | 4 | 6 |
腱縫合術 | 3 | 6 | 4 |
人工膝関節全置換術 | 6 | 11 | 16 |
人工股関節全置換術 | 4 | 2 | 1 |
人工肩関節全置換術 | 1 | 0 | 0 |
高位脛骨骨切り術 | 3 | 2 | 1 |
前十字靱帯再建術 | 1 | 1 | 2 |
鏡視下腱板修復術 | 0 | 0 | 3 |
膝関節鏡手術 | 8 | 7 | 3 |
その他 | 41 | 22 | 27 |
total | 351 | 292 | 352 |
*件数 同一患者複数症例を含む |