感染管理室
概 要
感染管理室は、平成27年にそれまでの感染対策活動をさらに強化するために設置されました。医療にかかわる患者・家族・訪問者や医療従事者など全ての人を医療関連感染から守るため、組織的活動を計画・実践・分析・評価する部門です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員が感染対策チーム(ICT : infection control team)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST: Antimicrobial Stewardship Team)を編成し、それぞれの専門的立場から院内感染の予防や現場の感染対策活動をサポートしています。
ICT(感染対策チーム)活動
感染対策は、患者さんならびに職員の安全を確保することを基本軸として、問題発生の防止や解決に向けての総合的、組織横断的な対応が求められる重要な任務です。 院内感染が発生した場合の迅速な対応のみならず、院内感染拡大の兆候をいち早く察知するための監視、感染症診療や感染予防対策、耐性菌対策などの指導、院内感染防止のための職員教育など、継続的な活動が重要だと考えます。
主な活動内容
サーベイランス
- 包括的サーベイランス
JANIS全入院患者サーベイランス
JANIS微生物検査サーベイランス
- ターゲットサーベイランス
薬剤耐性菌サーベイランス
JANIS手術部位感染サーベイランス/J-SIPHE 手術部位感染サーベイランス
JHAIS 中心ライン関連血流感染サーベイランス
JHAIS 尿道留置カテーテル関連尿路感染サーベイランス
JHAIS 人工呼吸器関連イベントサーベイランス
- プロセスサーベイランス
手指衛生遵守率サーベイランス
- 症候群サーベイランス
インフルエンザ様症状サーベイランス
消化器症候群サーベイランス
感染管理コンサルテーション
- 感染対策に関する相談
院内感染拡大防止対策、予防策、職員衛生管理
- アウトブレイク対策
- 院内感染発生防止対策
- 針刺し・切創による血液・粘膜曝露対策
- ワクチン接種の推進
(麻疹・水痘・風疹・ムンプス・B型肝炎ウイルス・季節性インフルエンザ・新型コロナウイルス)
感染対策委員会・感染対策チームの運営
ICT構成メンバー
感染管理室長:古里 祐一郎(専任)
感染管理認定看護師:堤 真粧美(専従)
薬剤師:本田 紘夢(専任)
臨床検査技師:永田 一岐(専任)
院内ラウンド
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4職種によるICTラウンド(1回/週)
環境ラウンド、微生物(耐性菌)ラウンド、抗菌薬適正ラウンド、デバイスラウンド - 院内感染リンクスタッフ会による感染対策ラウンド(各部署1回/月)
マニュアルの作成・改定・整備・教育・啓発活動
- 院内感染対策マニュアル作成・改定・整備(担当:感染対策マニュアル整備チーム)
- 研修会(院内、招聘)
- 院外講演会/講習会
- 学術集会発表
院外・長崎県企業団施設ネットワークの構築
- 他施設、地域医療との連携 感染対策向上加算Ⅰに関連する施設連携 市立大村市民病院との感染対策相互評価など
- 長崎県企業団病院看護キャリア開発委員会感染管理部会担当者ネットワーク