栄養管理室
概要
栄養管理室は、診療技術部門の一部門として、「医食同源」を合言葉に、疾病の早期回復・合併症の予防を図るため、入院患者様の栄養面のサポートをしています。当院給食部門は、直営運営です。管理栄養士、調理スタッフが協力し、「入院中の楽しみの1つ」であるお食事を、入院患者様の症状や栄養状態に合わせた内容での提供を目指しています。
スタッフ紹介
- 管理栄養士:2名
- 調理師:3名
- 栄養士:3名
- 調理補助:6名
- 事務員:1名
資格・認定
- NST専門療法士:1名
- 骨粗鬆症リエゾンマネージャー:1名
- 在宅訪問管理栄養士:1名
- 栄養経営士:1名
- 長崎県地域糖尿病療養指導士:1名
業務内容
入院患者様の栄養管理
入院される患者様個々の状態に合わせた栄養ケア計画に基づき、栄養管理を行っています。栄養摂取状況を適宜モニタリングし、必要に応じて栄養提供プランの再考を随時行っており、疾病の早期回復・合併症予防に貢献できるよう努めています。
栄養食事指導
食事療法が必要な患者様に対し、医師の指示に基づき行っています。糖尿病、高血圧症、腎臓病、脂質異常症、膵胆肝疾患、肥満などの生活習慣病のほか、フレイル、サルコペニアによる低栄養、消化器術後の食事、がん化学療法による食欲不振、摂食嚥下機能低下に対する食事形態、経腸栄養の相談、妊娠期の体重管理等、小児肥満、摂食障害など、多くの病態に対応しています。また、在宅復帰にむけて、介護者であるご家族のニーズに応え、咀嚼嚥下機能低下に配慮した食事の作り方や、水分のとろみの付け方などを、実技を交えながらの指導も実施しています。
栄養指導では、それぞれのライフスタイルをお伺いし、患者様とそのご家族と一緒に相談し、「それなら頑張れそう!」という方法を考えていきます。一度で理解できなくても、大丈夫です。病気の治療のために、何度でも聞いて不安や疑問を一緒に解決しましょう。栄養指導は、完全予約制です。ご希望の方は主治医にご相談ください。なお、予約枠の状況によりますが、当日指導も可能です。
入院時栄養食事指導
入院病棟にて実施しています。ご家族の同席も可能です。
平日 9:00~17:00
外来栄養指導
外来の面談室にて実施しています。ご家族の同席も可能です。
平日 9:00~17:00
給食管理業務
「安心で安全な食事の提供」を、栄養管理室の理念として掲げています。食事も治療の一環として、入院患者様個々の栄養状態を把握し、その方に必要な栄養量に基づき、摂食嚥下機能に合わせた食事形態(一口大カット、キザミ、ミキサーなど)、味付け(塩分制限など)、治療に必要な栄養素の制限(脂肪制限やたんぱく質制限など)に対応したお食事を提供しています。年2回程度、患者さんに対し「お食事に関するアンケート」を実施しています。いただいたご意見は、お食事をより良いものに出来るよう、職員間で共有し、献立に反映させています。
- 食事提供時間:朝食 8時 / 昼食 12時 / 夕食 18時
季節を感じていただく「行事食」
出産を終えられたお母様に「出産お祝い膳」
多職種連携
栄養サポートチーム(NST)をはじめとする各種医療チーム(褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、認知症ケアチーム、骨粗鬆症チーム、化学療法チーム)の一員として活動しています。医療チーム間、または医師および各病棟看護師と連携をして、院内の栄養管理体制の強化を図っています。
食への取り組み
腎臓病教室を、年1回開催しています。
糖尿病教室を、半年間1クールで開催しており、うち1回はお食事のお話を担当しています。
糖尿病食のポイント
「安心で安全な食事の提供」を、栄養管理室の理念として掲げています。食事も治療の一環として、入院患者様個々の栄養状態を把握し、その方に必要な栄養量に基づき、摂食嚥下機能に合わせた食事形態(一口大カット、キザミ、ミキサーなど)、味付け(塩分制限など)、治療に必要な栄養素の制限(脂肪制限やたんぱく質制限など)に対応したお食事を提供しています。年2回程度、患者さんに対し「お食事に関するアンケート」を実施しています。いただいたご意見は、お食事をより良いものに出来るよう、職員間で共有し、献立に反映させています。
食事療法では毎日のちょっとした心がけが大切です。
- ゆっくり、よくかんで食べる。
- 朝食、昼食、夕食を規則正しく食べる。
- バランスよく食べる。
- 食事は腹八分目でストップしておく。
- 夜遅く、寝る前には食べない。
- 糖尿病だと、食べてはいけないものがあるのでしょうか?
- 糖尿病だからといって食べてはいけないものはありません。バランスよく食べるのが大切です。ただし、高血圧のある方は、減塩が大切です。糖尿病で腎臓の合併症が進行すると、量を控えた方がよい食べ物があります。
1日の適切なエネルギー量
体格(身長・体重)と身体活動量で、1日の食事で摂取する適正なエネルギー量が決まります。性別・年齢・血糖コントロール・合併症があるかないか、などによって糖尿病の方ごとに状況が異なります。実際には、主治医、管理栄養士と相談して決めましょう。
栄養素の配分・バランスのとれた食事
エネルギーのもととなる三大栄養素は、炭水化物・たんぱく質・脂質です。 それぞれ、からだの中では欠かすことのできない栄養素です。また、骨や歯の材料となるのは、カルシウムなどのミネラルです。身体の働きを正常に保つためにも、さまざまなミネラル(鉄・銅・亜鉛など)やビタミンなどが必要です。からだを作り、からだの調子を整えるには、さまざまな栄養素をバランスよく食べることが大切です。
炭水化物
私たちのからだのエネルギー源となります。
たんぱく質
筋肉や臓器などからだを形作る重要な栄養素です。
脂質
からだのエネルギーとなり、ホルモン、細胞などを作る材料となります。
また、骨や歯の材料となるのは、カルシウムなどのミネラルです。身体の働きを正常に保つためにも、さまざまなミネラル(鉄・銅・亜鉛など)やビタミンなどが必要です。からだを作り、からだの調子を整えるには、さまざまな栄養素をバランスよく食べることが大切です。
バランスのとれた食事とは?
いろいろな栄養素を、適量とるのが、バランスのとれた食事です。
具体的には、主食(ごはん、パン、めん類など)、良質なたんぱく質を含むおかず(魚類、大豆製品、卵、肉類など)、野菜、きのこ、こんにゃく、海藻、乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)、果物など1日の中でいろいろな食品を組み合わせて摂取することでバランスのよい食事に近づきます。